Windows 10 リモートデスクトップ 接続できない 『ESET』 セキュリティソフト 『リモート デスクトップはリモート コンピューターに接続できません。』

Windows 10 リモートデスクトップ 接続できない 『ESET』 セキュリティソフト 『リモート デスクトップはリモート コンピューターに接続できません。』

Windows10 標準搭載のリモートデスクトップ機能を利用していますが、ホストPC(操作される側)にセキュリティソフト『ESET』を導入したら、下記メッセージにて接続できなくなったので、対応した時の備忘録。

『リモート デスクトップはリモート コンピューターに接続できません。』が表示され、接続されない。

私は、下図のような感じで環境を構築しています。今回は、操作される側PCを『ホストPC』、操作する側PC『クライアントPC』とします。それで、ホストPCにセキュリティソフト『ESET』をインストールしたことにより、接続できなくなりました。

また、Windowsはホスト、クライアントとも、Windows10Pro(21H2)、ESETは『ESET INTERNET SECURITY』(バージョン:15.0.18.0)です。

原因特定:『ESET』ファイアウォール機能 一時停止

原因は、導入したセキュリティソフト『ESET』のファイアウォール機能が働き、クライアントPCからの要求をブロックしている為だと思われます。よって、まず確認のため『ESET』のファイアフォール機能を一時的に停止させてみました。

1:タスクバーの『ESET』アイコンをクリック

タスクバーの『ESET』アイコンをクリック。

2:『ESET』ウィンドウが開くので、左メニューより『設定』をクリック
3:『ネットワーク保護』を、クリック

メニューの『設定』をクリックし、『ネットワーク保護』をクリック。

4:『インターネット保護』ウィンドウになるので、『ファイアウォール』のスライダーをクリック

『ネットワーク保護』ウィンドウになるので、『ファイアウォール』のスライデーをクリック。

5:『ファイアウォールを無効にしますか?』と聞かれるので、今回は確認だけしたいので、時間を『10分間一時停止』を選択し、『適用』をクリック

『ファイアウォールを無効にしますか?』と聞かれるので、時間を指定し、『適用』をクリック

『適用』をクリックすると、いろいろ警告が表示されますが、とりあえず一時的なテストなので問題ありません。

この状態で、リモートデスクトップ接続を確認すると問題なく接続できました。よって、原因を『ESET』のファイアウォール機能と特定。

確認が終わったら、すぐにファイアウォール機能を有効にしてください。最悪、忘れても10分後には自動で有効になってくれますが。

対応: 『ESET』に「Windows リモートデスクトップだけは、ファイアウォール通してね。」 設定

ここから、どのように対応したかを書こうと思ったのですが、とてつもなく長くなりましたので、結論の対応方法のみ。

『ESET』ウェブページなどに、いろいろ対応方法が書かれていたのですが、どれを試してもダメだったので、私なりにいろいろ試し、以下の方法で問題なくリモートデスクトップ接続できるようになりました。

※環境により、作業中いたるところで、下記メッセージが出るかもしれませんが、すべて『はい』をクリックしてください。

また、せっかく導入したセキュリティソフト『ESET』のファイアウォール設定を変更しますので、自己責任にてお願いいたします。

1:タスクバーの『ESET』アイコンをクリック

タスクバーの『ESET』アイコンをクリック

2:『ESET』ウィンドウが開くので、左メニューより『設定』をクリック
3:『ネットワーク保護』を、クリック

メニューの『設定』をクリックし、『ネットワーク保護』をクリック

4:『インターネット保護』ウィンドウになるので、『ファイアウォール』の歯車をクリック
5:コンテキストメニューの『設定』をクリック

ファイアウォール項目の、歯車をクリックし、表示されるコンテキストメニューより『設定』をクリック

6:『ファイアウォールの詳細設定』ウィンドウが表示されるので、『詳細』をクリック
7:『ルール』項目の、『編集』をクリック

『詳細』をクリックし、『ルール』項目も『編集』をクリック

8:『ファイアウォールルール』ウィンドウが表示されるので、『追加』をクリック

『ファイアウォールルール』ウィンドウの『追加』をクリック
ここで、「リモートデスクトップの接続は許可してね」ルールを追加します。

9:『ルールの追加』ウィンドウが表示されるので、『一般』タブが選択されていることを確認し、『名前』の項目に任意の名前を入力
※今回はわかりやすく『リモートデスクトップ』としました。何でも問題ありません。
10:『アクション項目』のプルダウンメニューより、『許可』を選択

一般タブ内、名前項目に任意の名前を入力し、アクション項目、プルダウンメニューより、『許可』をクリック

11:続いて、『ローカル』タブをクリックし、『アプリケーション』項目の『・・・』をクリック

ローカルタブに移動。アプリケーション項目の、『・・・』をクリック

12:エクスプローラー[C:\Windows\System32]が開くので、『svchost.exe』を選択
※拡張子を表示しない設定にしている場合は『svchost』と表示されます。
13:『開く』をクリック

別窓にて、エクスプローラー[C:\Windows\System32]が開くので、『svchost.exe』を選択し、『開く』をクリック

14:続いて、『サービス』項目のプルダウンメニューより、『TermService』を選択

サービス項目プルダウンメニューより、『TermService』を選択

15:『OK』をクリック

必ず『OK』をクリックしウィンドウを閉じてください。

16:『ファイアウォールルール』ウィンドウに戻るので、新しく作成したルールが追加されていることを確認し、『OK』をクリック

『ファイアウォールルール』ウィンドウに戻るので、新しく作成したルールが追加されていることを確認し、『OK』をクリック

17:『詳細設定』ウィンドウに戻るので、『OK』をクリック

『詳細設定』ウィンドウも、必ず『OK』をクリックすることで閉じてください。
注意

15:』、『16:』『17:』の『OK』は必ずクリックしてください。この3つをクリックして初めて、追加した設定が有効になります。

以上で、クライアントPCからホストPCへのリモートデスクトップ接続は、問題なくつながるようになりました。

まとめ

無事、セキュリティソフト『ESET』を導入した状態で、今まで通りWindows リモートデスクトップが利用できるようになりました。

実は、ここまで設定するのに1日かかりました。まず、『ESET』ウェブページで紹介されている、『対話モード』に設定し、問い合わせのある接続ルールをすべて、リモートデスクトップが接続可能になるまで許可し続け、接続された後に、追加したルールを一つずつ削除し、『どの設定が、接続許可に影響しているのか』を探してみました。

結果、これでした。

『ESET』の設定画面に、『リモートデスクトップの接続を許可する』みたいなチェックボックスあれば楽なんですが。まあ、無理か。