Windows 10 リモートデスクトップ 接続編

2021年7月12日

Windows 10 標準搭載 リモートデスクトップ

Windows 10 には標準機能としてリモートデスクトップが搭載されています。

リモートデスクトップとは、あるPCをネットワーク経由で、違うPCから操作することができる機能です。

Windows 10 のリモートデスクトップの特徴としては、

・ホスト側PC(操作される側のPC)が、Windows 10 Pro 以上であること
・ローカルネットワーク上のPCに限られること(VPNなら問題ないです。)

があげられます。

よって、Windows 10 Proを持っていない場合や、インターネット経由にてリモートデスクトップを利用したい場合は、利用できませんのでご注意ください。そのような環境で利用したい場合は、Google様の、『Chrome リモートデスクトップ』が便利です。

今回は、デスクトップPCを、ノートPCで、リモートデスクトップにて操作した時の備忘録。
※操作される側、デスクトップPCを『ホスト』、操作する側、ノートPC、スマホを『クライアント』とします。

自宅のネットワーク環境は、大まかにこんな感じだと思います。操作される側=ホスト、操作する側=クライアント、とします。
Windows 10 リモートデスクトップ 接続後の画面
リモートデスクトップの設定が完了し、接続するとこんな感じで、クライアントPCで、ホストPCを操作可能です。

ホストPC(操作される側)の設定

ホストPCでは、『リモート デスクトップを有効にする』設定が必要です。また、クライアントPCからホストPCへ接続する際、ホストPCの『デバイス名』(PC名)、『ユーザー名』、『ユーザーのパスワード』情報が必要になります。もし、パスワードを設定していない場合は、パスワードを設定する必要があります

リモート デスクトップを有効にする

1:『スタートボタン』(Windowsマーク)をクリック
2:『設定』をクリック

Windows 10 リモートデスクトップ 設定画面の入り方

3:『システム』をクリック

Windows 10 リモートデスクトップ システム画面の入り方

4:左側メニュー、『リモート デスクトップ』をクリック
5:『リモート デスクトップを有効にする』がオフになっているので、クリック

Windows 10 リモートデスクトップ リモート デスクトップを有効にする

6:『リモート デスクトップを有効にしますか?』と聞かれるので、『確認』をクリック

Windows 10 リモートデスクトップ リモート デスクトップを有効にしますか?

『確認』をクリックすると、『オン』になります。

Windows 10 リモートデスクトップ リモート デスクトップを有効にするがオンに変更される

これで、『リモート デスクトップを有効にする』設定は終了です。

『デバイス名』(PC名)を確認

1:『スタートボタン』(Windowsマーク)をクリック
2:『設定』をクリック

Windows 10 リモートデスクトップ 設定画面の入り方

3:『システム』をクリック

Windows 10 リモートデスクトップ システム画面の入り方

4:左側メニュー、『詳細情報』をクリックし、右側『デバイス名』を確認する

Windows 10 リモートデスクトップ 詳細情報よりデバイス名(PC名)を確認する

デバイス名は、クライアントPCから、ホストPCへ接続する際に、必要となりますので、メモしておいてください。

また、デバイス名を変更したい場合は、5:『このPCの名前を変更』をクリック
※変更したくない場合は、飛ばして問題ありません。

6:『PC名を変更する』画面が出るので、新しいPC名を入力し、『次へ』をクリック

Windows 10 リモートデスクトップ PC 名を変更する方法
今回は『Remote』という名前にしました。

7:再起動の必要があるので、『今すぐ再起動する』をクリック

Windows 10 リモートデスクトップ PC名を変更後、再起動が必要となる

再起動後、デバイス名が変更されています。

Windows 10 リモートデスクトップ 再起動後、デバイス名が変更されていることを確認

ユーザーパスワードを設定

リモートデスクトップを使用する際、ホストPCのユーザーには、必ずパスワードが設定されている必要があります。ユーザーのパスワードをすでに設定されている場合は、飛ばして問題ありません。

1:『スタートボタン』(Windowsマーク)をクリック
2:『設定』をクリック

Windows 10 リモートデスクトップ 設定画面の入り方

3:『アカウント』をクリック

Windows 10 リモートデスクトップ アカウント画面の入り方

4:左側メニュー、『サインイン オプション』をクリック
5:『パスワード』をクリック
6:『追加』をクリック

Windows 10 リモートデスクトップ ユーザーパスワードを設定する方法

7:新しいパスワード(パスワードの確認)と、ヒントを入力し、『次へ』をクリック

Windows 10 リモートデスクトップ ユーザーパスワードを入力し次へ

8:『完了』をクリック

Windows 10 リモートデスクトップ ユーザーパスワード設定を完了

ユーザーパスワードの設定は完了です。

これで、ホストPCの設定は終了しました。ホストPCの電源は入れたままにして、クライアントPCの設定へ移ります。

クライアントPC(操作する側)の設定

クライアントPC(操作する側)では、Windows 10 に備わっている『リモート デスクトップ接続』というアプリケーションを使用し、ホストPCに接続します。

1:『スタートボタン』(Windowsマーク)をクリック
2:『Windows アクセサリ』をクリック
3:『リモート デスクトップ接続』をクリック

Windows 10 リモートデスクトップ リモート デスクトップ接続ソフトウェアを起動
※検索ボックスより『リモート』と入力すると、一番上に『リモート デスクトップ接続』が表示されるので、こちらから起動しても問題ありません。

4:『コンピュータ(C):』に、先ほど確認したホストPCのデバイス名(PC名)を入力し、『接続』をクリック

Windows 10 リモートデスクトップ コンピューター名を入力し、接続をクリック

5:ホストPCの『ユーザー名』と、『パスワード』を入力し、『OK』をクリック
※このユーザーで、よくリモート接続する場合は『このアカウントを記憶する』にチェックを入れると、次からユーザー名の入力を、省略することができます。

Windows 10 リモートデスクトップ ユーザー名とパスワードを入力しOKをクリック

6:『このリモート コンピューターの ID を識別できません。接続しますか?』と出ますが、気にせず『はい』をクリック
※『このコンピューターへの接続について今後確認しない』にチェックを入れると、次からこのメッセージは省略されます。

Windows 10 リモートデスクトップ 証明書エラーが通知されるが無視してはい

これで、クライアントPCからホストPCへリモート接続されます。

Windows 10 リモートデスクトップ 接続後の画面
本来、初めて接続したときは全画面表示で接続されます。わかりやすくするため縮小してあります。

まとめ

今回は、Windows 10 標準搭載のリモート デスクトップを使用し、違うPCをリモート接続してみた、備忘録でした。操作方法、詳細設定など、まだまだ設定箇所は、いっぱいありますが、長くなってしまいましたので、そちらは別記事にしましたので、こちらもぜひ。また、Apple様のスマホでも、Androidでもリモート接続できるので、それも追って備忘録とします。

そもそも、Windows 10 のリモートデスクトップは、ローカルネットワークでのみ、使用できるので、あまり個人では活用していなかったのですが、諸事情でどうしても作業を複数台のPCに分ける必要があったとき、狭い我が家では、モニター、キーボード、マウスを複数台設置するのが難しかったので、導入したという経緯があります。

諸事情とは、映像のレンダリング、書き出し、トランスコードを行うと、低スペックの我が家のマシンだと、どうしても時間がかかってしまうので、その間に別のマシンで作業するという感じのことが多発したためです。

利点としては、インターネット経由のものに比べて、ローカルネットワークなのでマウス、キーボードのレスポンスが格段に速いことがあげられます。(といっても、有名なChromeのリモートデスクトップも、ローカルに限定すればレスポンス抜群です。)また、会社などの社内ネットワークがしっかりしていると、とてつもなく便利なのでしょう。

まあ、せっかくWindows 10 Pro持ってんだしね。って、ことで。