Window 10 リモートデスクトップ 『このユーザーアカウントはリモートログインを許可されていないため、接続は拒否されました。』

2021年9月6日

Window 10 リモートデスクトップ 『このユーザーアカウントはリモートログインを許可されていないため、接続は拒否されました。』

Windows 10 のリモートデスクトップで作業しているときに、『このユーザー アカウントはリモート ログインを許可されていないため、接続は拒否されました。』と表示され、接続できないことがありました。

『このユーザー アカウントはリモート ログインを許可されていないため、接続は拒否されました。』と表示され接続されない。
このユーザー アカウントはリモート ログインを許可されていないため、接続は拒否されました。
こんな感じ。

原因は、いたって単純で、接続しようとしている、ホスト側PCのアカウント(ユーザー)が、『標準ユーザー』だったからでした。通常、『管理者』アカウントへは、特に設定する必要がなく、接続できるのですが、『標準ユーザー』へ接続するためには、『この標準ユーザーへの接続は、管理者が許可しているから、接続してもいいですよ』という設定が必要です。

ということで、『標準ユーザー』へ、リモートデスクトップの接続を許可する設定の備忘録。

前提

Windows 10 標準搭載、リモートデスクトップの、接続方法と、設定方法は、別記事で詳細まとめていますので、ぜひご覧いただければと思います。

接続編は、こちら(サイト内リンク)
設定編は、こちら(サイト内リンク)

本題に行く前に、リモートデスクトップの用語は、人によって、いろいろ使い方が違うことがあるので、今回は、

  • 接続先PC(操作されるPC)を、『ホスト』、記号を『A』
  • 接続元PC(操作するPC)を、『クライアント』、記号を『B』

とします。また、『ホストPC』には、アカウント(ユーザー)が2人存在し、『管理者』の『Hoshino』さんと、『標準ユーザー』の『Saito』さん、とします。

操作される側を、ホストPC。操作する側をクライアントPC。ホストPCには、2ユーザー存在し、Hoshinoさんは、管理者。Saitoさんは、標準ユーザー。

よって、今回のエラーは、『クライアントPC』から、『ホストPC』の『Saito』さんへ、接続しようとした際、『Saito』さんが、『標準ユーザー』かつ、リモート接続を許可されていなかったことが原因です。

※『管理者』(今回の場合は、『Hoshino』さん)への接続は、初期から許可されていますので、特別リモート接続の許可を与える必要はありません。

『標準ユーザー』へ、リモート接続許可

ということで、さっそくホストPCの『Saito』さんへ、リモート接続の許可を与えます。よって、ここからは、ホストPCでの作業になります。また、『標準ユーザー』は、リモート接続の許可を、与える権限を持っていないので、以下の作業は、『管理者』の『Hoshino』さんが行う必要があります。

1:『管理者』(Hoshinoさん)でサインイン

一度、サインアウトし、管理者アカウントでサインインしなおす。
『スタート』をクリック、『アカウント名』をクリック、『サインアウト』をクリック
起動時と同じ、ユーザー選択画面。今回は、管理者のHoshinoさんを選択。
『管理者』Hoshinoさんを選択し、パスワードを入力後、『Enter』を押下

2:『スタート』ボタンをクリック
3:『設定』をクリック

Windows設定画面の入り方。スタートボタンをクリックし、設定をクリック。

4:『システム』をクリック

画面左上の『システム』をクリック

5:『リモート デスクトップ』をクリック
6:『この PC にリモートでアクセスできるユーザーの選択』をクリック

左側メニューの『リモートデスクトップ』を選択後、一番下の『このPCにリモートでアクセスできるユーザーの選択』をクリック。

7:『リモート デスクトップ ユーザー』画面が表示されるので、『追加』をクリック

リモート デスクトップ ユーザー画面が表示されウノで、『追加』ボタンをクリック。

8:『ユーザー の選択』画面が表示されるので、『選択するオブジェクト名を入力してください』欄に、追加する『Saito』と入力し、『名前の確認』をクリック

続いて、『ユーザー の選択』画面が表示されるので、『選択するオブジェクト名を入力してください』欄に、標準ユーザー名を入力し、『名前の確認』をクリック。

9:すると、先ほど入力した箇所が、『 [PC名] \ Saito』に表記が変わるので、PC名の後のアカウント名が正しく表示されていることを確認し、『OK』をクリック

選択するオブジェクト名を入力してください。の欄に、PC名¥ユーザー名が表示されるので、確認し、『OK』をクリック。

10:『リモート デスクトップ ユーザー』画面に、懐かしいアイコンと共に『Saito』が追加されていることを確認し、『OK』をクリック

リモートデスクトップユーザー画面に戻るので、許可したいユーザー名が表示されていることを確認し、『OK』をクリック。

以上で、『標準ユーザー』の『Saito』さんへ、リモート接続の許可が与えられたので、クライアント側から、問題なく接続できます。

標準ユーザー『Saito』さんで接続できることを確認。

『標準ユーザー』を『管理者』へ、格上げする

上記とは、別の方法として、『標準ユーザー』を『管理者』へ、変更することで、リモート接続の許可を与えなくても、接続可能になります。

この、アカウントの種類の変更も、『管理者』でなければ、操作できませんので、『管理者』アカウント(今回では『Hoshino』さん)で以下の操作を行ってください。

1: 『管理者』(Hoshinoさん)でサインイン

2: 『スタート』ボタンをクリック
3:『設定』をクリック

Windows設定画面の入り方。スタートボタンをクリックし、『設定』をクリック。

4:『アカウント』をクリック

『アカウント』をクリック

5:『家族とその他のユーザー』をクリック
6:ローカルアカウントの『Saito』をクリック
7:『アカウントの種類の変更』をクリック

左側メニュー欄より、『家族とその他のユーザー』をクリックし、標準ユーザーのユーザーをクリック。『アカウントの種類の変更』をクリック。

8:『アカウントの種類の変更』画面が表示されるので、『アカウントの種類』のプルダウンメニューより、『管理者』を選択し、『OK』をクリック

『アカウントの種類』がプルダウンメニューになっているので、クリック。
『標準ユーザー』をクリック
『管理者』が選択可能なので、クリック。
『管理者』をクリック
『OK』をクリック。

以上で、アカウントの種類が、『標準ユーザー』から『管理者』へ変更されましたので、 クライアント側から、問題なく接続できます。

『設定』画面に戻るので、アカウントが『管理者』に変更されていることを確認。

まとめ

今回は、Windows 10 標準搭載のリモートデスクトップを使用していた時、『このユーザー アカウントはリモート ログインを許可されていないため、接続は拒否されました。』 との、エラーメッセージが出た時の、対応備忘録でした。

普段は、アカウント(ユーザー)を、『標準ユーザー』に設定することがないので、あまり気にしていませんでしたが、『標準ユーザー』に、リモートデスクトップで接続される権利がないこと、初めて知りました。

なぜでしょう?確かに、Windows 10 Homeでは、リモートデスクトップが使用できないことも含め、あまり個人で使用することを想定していないのかもしれません。企業などで、管理者が管理しやすいようにしているのでしょう。

まあ、私の場合は、キーボード、マウス、モニターをPCの数だけ用意する、スペースも、予算もないため、利用させていただいています。なぜ複数のPCを個人で利用しているかというと、どれもPCスペックが低く、映像編集の、トランスコードにものすごい時間がかかるため、いろいろ同時進行で作業するためです。

思い切って、ワークステーションでも買ってみようかな。嘘です。買えません。