Windows 10 ローカル アカウント 作成 (追加) コマンドプロンプト

Windows 10 ローカル アカウント 作成 (追加) コマンドプロンプト

Windows で新規ローカルアカウントを作成する際(新規ユーザー追加)は、Windowsの『設定』から作成できますが、訳あって、『設定』画面が開かない事態に陥ったので、今回は『コマンドプロンプト』(PowerShellでも全く同じ)で、ローカル アカウントを作成(新規ユーザー追加)した時の備忘録。

通常のWindows『設定』から作成する方法は、こちら(サイト内リンク)

コマンドプロンプト 起動

1:『検索』に『cmd』と入力
2:検索結果に『コマンド プロンプト』が表示されるので、右クリック
3:『管理者権限として実行』をクリック

PC画面、左下の検索より『cmd』と入力。検索結果に『コマンド プロンプト』が表示されるので、右クリックし、『管理者権限として実行』をクリック
管理者権限で実行しないと以下操作行えないので注意です。

4:『このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?』と聞かれるので、『はい』をクリック

『このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?』と聞かれるので『はい』をクリック

以上で、コマンドプロンプトが『管理者』として起動します。

コマンドプロンプト画面、左上が『管理者』となっているか確認。
『管理者』になっていること確認してください。

ローカル アカウント 追加

ここから、コマンドプロンプトの操作になります。

前提として、現在のローカルアカウント(ユーザー)は、『Taro』さんです。そして、今回『Jiro』さんをローカルアカウント(ユーザー)として追加します。そして、『Jiro』さんのパスワードは、『password』にします。

今回、私が入力している文字列は、赤枠で囲っているもののみです。黄色で、囲っているものは説明になります。

1:現在のユーザー確認。[net user] と入力し、『Enter』を押下

『net user』と入力し、『Enter』を押下すると、現在のアカウント一覧が表示されます。
現在のアカウント(ユーザー)一覧が表示されます。

2:『Jiro』さんを追加。[net user Jiro password /add] と入力し、『Enter』を押下
※『Jiro』がユーザー名、『password』がパスワードになります。任意のユーザー名、パスワードに変更して入力してください。もしパスワードが必要ない場合は『password』を入力せず [net user Jiro /add] と入力し、『Enter』を押すとパスワードなしのアカウント(ユーザー)になります。後から追加、削除もできますので、あまり気にせず。

『net user Jiro password /add』を入力し『Enter』を押下すると一瞬で、Jiroさんが作成されます。
コマンドは正常に終了しました。が表示されれば問題なし。

3:アカウント(ユーザー)が追加されているか確認。[net user] と入力し、『Enter』を押下

『net user』と入力し、『Enter』を押下し、アカウント一覧を表示させると、『Jiro』さんが追加されている
『Jiro』さんが追加されていることが確認できます。

標準ユーザーから管理者に変更

ローカルアカウント(ユーザー)には、『管理者』と『標準ユーザー』という種類があります。アカウントが『標準ユーザー』に所属していると、以下のような制限があります。

  • アプリケーションのインストールができない
  • アプリケーションのアンインストールができない
  • ユーザーアカウントの管理ができない
  • 一部Windowsの『設定』項目を変更できない
    などなど

上記の方法で作成したアカウント(ユーザー)の初期設定は、『標準ユーザー』になります。よって、これを『管理者』へ変更します。

1:現在の状況を確認。[net user Jiro] と入力し『Enter』を押下
※『Jiro』の部分を、今回作成した任意の名前に変更し入力してください。

『net user jiro』と入力し、『Enter』を押下すると、ユーザーの情報が出力されます。その中の所属しているローカル グループが『*Users』になっていることを確認。
『Users』は『標準ユーザー』を意味します。

『所属しているローカル グループ』が、『*Users』なっています。これは『標準ユーザー』を意味しています。管理者になると『*Administrators』表記になります。

2:『管理者』権限を追加。[net localgroup administrators Jiro /add] と入力し、『Enter』を押下
※『Jiro』の部分を、今回作成した任意の名前に変更し入力してください。

『net localgroup adminisitrators Jiro /add』を入力し、『Enter』を押下すると『管理者』を追加することができます。
administratorsです。よく最後の『s』を忘れがち。

3:『管理者』が追加されているか確認。[net user Jiro] と入力し、『Enter』を押下
※『Jiro』の部分を、今回作成した任意の名前に変更し入力してください。

『net user Jiro』と入力し、『Enter』を押下し、アカウント情報を確認すると『Administrators』が追加されている。

『*Administrators』が追加されていれば、『管理者』に変更されています。

今回使用したコマンド一覧

※『Taro』、『Jiro』は任意のアカウント名、『password』は任意のパスワードへ変更して使用してください。

  • net user ・・・ 現在存在しているローカルアカウント(ユーザー)一覧
  • net user Taro ・・・ アカウントの詳細情報
  • net user Jiro password /add ・・・ ローカルアカウント追加
  • net user Jiro /delete ・・・ ローカルアカウント削除
  • net localgroup administrators Jiro /add ・・・ 『管理者』付与
  • net localgroup administrators Jiro /delete ・・・ 『管理者』剥奪

まとめ

今回は、ローカルアカウントの追加と、管理者権限の付与を、コマンドプロンプトから行ってみた時の備忘録。

上記の操作は、『Windows PowerShell』でも、まったく同じコマンドで、操作可能です。さらに当然、コマンドプロンプトでなくても、Windowsの『設定』から追加、削除は簡単に行えます。こちら(サイト内リンク)

なぜ、わざわざコマンドプロンプトから、ローカルアカウントを作成したかというと、メインPCのWindowsが、起動はして、サインインまではいくのですが、その後ほとんどの操作ができない現象に遭遇しました。その際、問題の切り分けとして、単にユーザーが壊れているだけではないかと思い、違うユーザーを作成しようとしたのですが、どうしても『設定』画面にたどり着つかなかったので、起動可能だったコマンドプロンプトで新規アカウント(ユーザー)を作成し、テストしました。

結果は、新規アカウントでも同じように、操作不能でしたので、結局Windows10をクリーンインストールしました。悲しかったです。(こちらの試行錯誤も、備忘録として記事にできればと思います)

まったく別話で、キーボードのキーを押すことを、『押下(おうか)』というそうです。

Windows10備忘録,雑記

Posted by ゆう