Windows Update 勝手にインストール、ダウンロードさせない 『一時停止』 『通知をもらう』 『無効』

Windows Update 勝手にインストール、ダウンロードさせない 『一時停止』 『通知をもらう』 『無効』

Windows Updateの更新プログラムは、バックグラウンドで自動ダウンロードされ、インストールされます。更新内容によっては、PCの再起動が必要になることもあります。大変ありがたいのですが、このせいで、たまにPCが重たくなり、『今じゃないでしょ』と言いたい時があります。

Windows Updateはセキュリティ面を考えると、常に最新の状態にしておきたいのですが、このイライラを解消するため、Windows Updateを『一時停止する』、『Windowsさんにダウンロード、インストールするタイミングで、通知をいただく』、『無効化する』、設定に変更した時の備忘録。

一時的にWindows Updateを停止する

一定期間『Windows Update』の機能を停止する方法では、Windows10のバージョンにより、多少一時停止できる期間が違いますが、操作方法は似たような感じです。今回は『21H2』でご紹介。

1:『Windowsマーク(スタート)』をクリック
2:『設定』をクリック

Windows『設定』ウィンドウの開き方。Windowsマークをクリックし、『設定』をクリック
キーボード『Windowsキー』+『 I 』でも設定画面開けます。

3:『更新とセキュリティ』をクリック

一番最後に表示されている『更新とセキュリティ』をクリック

4:『Windows Update』が選択されていることを確認し、
5:『詳細オプション』をクリック

左側『Windows Update』が選択されていることを確認し、『詳細オプション』をクリック

6:『更新の一時停止』項目の『日付の選択』をクリック
7:コンテキストメニューより、一時停止させておきたい期間の日付を選択

『更新の一時停止』欄の『日付の選択』プルダウンメニューより、停止させておきたい日付を選択
前のバージョンは、もっと長く日付を設定できた記憶があります。

これで、指定した日時まで、勝手に『Windows Update』が動作することはなくなります。

戻るボタンで、『Windows Update』の画面に戻ると、『一時停止しています』との案内が表示されています。ちなみに、更新を再開したいときは、8:『更新の再開』をクリックすると自動更新が再開されます。

Windows[『設定』ウィンドウの戻るボタン(左上の←)をクリック
Windows Updateウィンドウに、『更新プログラムが一時停止しています』と表示されます。指定した日付ではなく、更新したい場合は、『更新の再開』をクリック

この方法が、一番手っ取り早く、指定した日時まで来ると、戻すことを忘れていても再開してくれるので、安心できる方法だと思います。『この作業中だけは、勝手に動作しないで』という時などに使用するとよいと思います。

更新プログラムが見つかると、『ダウンロードする?』『インストールする?』と通知を出してもらう

次の方法は、Windows Pro以上でしか、利用できない方法になります。Windows Homeの方は、申し訳ありません。

Windows Updateを行うのですが、自動でダウンロード、インストールを行うのではなく、Windowsが更新プログラムを見つけた時に、『ダウンロードしますか?』『インストールしますか?』と通知を出してくれる方法になります。

ローカル グループ ポリシー エディター で通知設定

1:キーボード『Windowsキー』+『 R 』を押下

『ファイル名を指定して実行』ウィンドウを表示させるためのショートカットキー
正確には、Windowsキーを押した状態で、『R』を押下

2:『ファイル名を指定して実行』に、『gpedit.msc』と入力し、『OK』をクリック

『gpedit.msc』と入力し、『OK』をクリックすると、『ローカル グループ ポリシー エディター』が起動します。
『group policy editor』の略ですかね。

3:『ローカル グループ ポリシー エディター』ウィンドウが表示されるので、『コンピューターの構成』を選択
4:『管理用テンプレート』を選択
5:『Windows コンポーネント』を選択
6:『Windows Update』をクリック
7:ウィンドウ右側、『自動更新を構成する』を右クリック
8:コンテキストメニューより、『編集』をクリック

『自動更新を構成する』ウィンドウを表示させるための道順。
クリックすると拡大されます。

9:『自動更新を構成する』ウィンドウが表示されるので、まず『有効』にチェックを入れる
10:『自動更新の構成』プルダウンメニューより、自分に合った構成を選択する(右ヘルプに詳細あります。)
11:『OK』をクリック

自動更新の構成を有効にして、プルダウンメニューより自分に合った項目を選択する。そして『OK』。
クリックすると拡大されます。

『自動更新の構成:』のプルダウンメニューは、言葉通りなのですぐ理解できると思います。

『2 – ダウンロードと自動インストールを通知』
『3 – 自動ダウンロードしインストールを通知』
『4 – 自動ダウンロードしインストール日時を指定』(これを選択した時は、下にあるメニューで、詳細な日時を指定することで、そのタイミングでインストールされます。)

※右のヘルプ欄に、とても詳しく各構成の説明が書かれていますので、参考にして自分に合った構成を選択してください。

以上で、Windowsが更新プログラムを見つけた時、自分で選択したタイミングで通知が来るようになります。

通知は、こんな感じ。

※ちなみに、この設定をするとWindowsの『設定 – Windows Update』画面上に、『*一部の設定は組織によって管理されています』が表示されます。

ついでに、この通知も消したい

『通知すら、嫌なんじゃ』という方は、通知の設定をした後に、同じ『ローカル グループ ポリシー エディター』から、

1:『更新通知の表示オプション』をクリック
2:『編集』をクリック

『更新通知の表示オプション』を表示させるための道順。
クリックすると拡大されます。

3:『更新通知の表示オプション』ウィンドウが表示されるので、『有効』にチェックを入れる
4:『更新通知の表示オプションを指定:』のプルダウンメニューより、『2 – 再起動警告を含むすべての通知を無効にする』を選択する
5:『OK』をクリック

クリックすると拡大されます。

これで、上の設定も合わせると、割と自分に合った方法にカスタマイズができると思います。いろいろな場合を想定して、自分に合った、選択を見つけてください。

※次に紹介する『無効化』と違い、この『通知』する方法(通知自体もオフ)は、Windows Updateの画面で、自分の好きなタイミングでダウンロード、インストールができるのでとても便利です。

Windows Update 完全無効化

Windows Updateを無効化することは、セキュリティ面においてあまりお勧めしませんが、アプリケーションによっては、Windows Updateで不具合が出る(出る可能性がある)ということで、無効化が必要なことがあります。今回は、『ローカル グループ ポリシー エディター』で無効にする方法、『レジストリ』で無効にする方法、『サービス アプリ』で無効にする方法、3つのパターンを試しました。

ローカル グループ ポリシー エディターで無効 (Windows 10 Pro のみ)

こちらも、『ローカル グループ ポリシー エディター』上で無効化できるのですが、Windows 10 Homeの方は、これが使用できないので、次の『レジストリー変更』方法を試してください。

1:キーボード『Windowsキー』+『 R 』を押下

『ファイル名を指定して実行』ウィンドウを表示させるためのショートカットキー
正確には、Windowsキーを押した状態で、『R』を押下

2:『ファイル名を指定して実行』に、『gpedit.msc』と入力し、『OK』をクリック

『gpedit.msc』と入力し、『OK』をクリックすると、『ローカル グループ ポリシー エディター』が起動します。
『group policy editor』の略ですかね。

3:『ローカル グループ ポリシー エディター』ウィンドウが表示されるので、『コンピューターの構成』を選択
4:『管理用テンプレート』を選択
5:『Windows コンポーネント』を選択
6:『Windows Update』をクリック
7:ウィンドウ右側、『自動更新を構成する』を右クリック
8:コンテキストメニューより、『編集』をクリック

『自動更新を構成する』ウィンドウを表示させるための道順。
クリックすると拡大されます。

9:『無効』にチェックを入れる
10:『OK』をクリック

『自動更新』を『無効』にチェックを入れることで、無効になります。
クリックすると拡大されます。

これで、Windows Updateが無効化されます。

ちなみに、『ローカル グループ ポリシー エディター』を使用し、Windows Updateを無効にすると、Windows Update画面は、以下のように『*自動更新は組織によって無効にされています』と表示されます。

『自動更新は組織によって無効にされています』と表示されるようになります。組織とは?

※ちなみに、『更新プログラムのチェック』をクリックすることで、更新プログラムのダウンロード、インストールは可能です。あくまで、自動ダウンロード、インストールを無効にする方法になります。

レジストリで無効

レジストリに『WindowsUpdateを無効にする』キーを作成する事で、Windows Updateを無効にすることもできます。

※レジストリを誤って編集すると、最悪Windowsの再インストールが必要になる場合があります。注意して作業してください。不安な方は前もって、レジストリのバックアップを行ってください。

1:キーボード『Windowsキー』+『 R 』を押下

『ファイル名を指定して実行』ウィンドウを表示させるためのショートカットキー
正確には、Windowsキーを押した状態で、『R』を押下

2:『ファイル名を指定して実行』に、『regedit』と入力し、『OK』をクリック

『regedit』と入力し、『OK』をクリック

3:『このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?』と聞かれるので、『はい』をクリック

『このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?』と聞かれるので、『はい』をクリック

4:『レジストリ エディター』が表示されるので、『コンピューター』を選択
5:『HKEY_LOCAL_MACHINE』を選択
6:『SOFTWARE』を選択
7:『Policies』を選択
8:『Microsoft』を選択
9:『Windows』でクリック
10:コンテキストメニューより、『新規』にマウスポインタを持っていき
11:『キー』をクリック

Windowsキーの中に、新規『WindowsUpdate』キーを作成する方法
クリックすると拡大されます。

12:新規キーの名前を『WindowsUpdate』に変更する

名前を『WindowsUpdate』に変更

13:その作成した『WindowsUpdate』キーの中に、もう一つ新規キーを作成

さらにそのキーの中に『AU』キーを作成

14:名前を『AU』に変更する
15:作成した『AU』が選択されている状態で、右側空白のところを右クリック
16:新規→『DWORD(32ビット)値』をクリック

作成した『AU』キーの中に、『DWORD(32ビット)値』を新規作成する
クリックすると拡大されます。

17:『新しい値#1』が作成されるので、右クリックし、『名前の変更』をクリック。名前を『NoAutoUpdate』に変更

作成した『値』の名前を『NoAutoUpdate』に変更する
クリックすると拡大されます。

18:作成した『NoAutoUpdate』値をダブルクリック
19:『DWORD(32ビット)値の編集』ウィンドウが表示されるので、『値のデータ』を『 1 』に変更し、『OK』をクリック

『NoAutoUpdate』の値のデータを『1』に変更する

以上で、Windows Updateが無効化されます。ちなみに、この設定を残したまま、自動Updateを有効にしたい場合は、『19:』で変更した、『値のデータ』を『 0 』に変更すると、有効になります。

ちなみに、『レジストリ』を変更し、Windows Updateを無効にすると、Windows Update画面は、以下のように『*自動更新は組織によって無効にされています』と表示されます。

『自動更新は組織によって無効にされています』と表示されるようになる。

※ちなみに、『更新プログラムのチェック』をクリックすることで、更新プログラムのダウンロード、インストールは可能です。あくまで、自動ダウンロード、インストールを無効にする方法になります。

サービス設定で無効

サービスの設定で、Windows Update を無効にすることが可能です。しかし、この方法はWindows Updateの自動ダウンロード、インストールを無効にするというよりは、『Windows Update』の機能自体を無効にする方法です。よって、手動でUpdateを行いたい場合は、いちいちこの設定を元に戻す必要があります。

1:Windows 検索欄に『サービス』と入力
2:検索結果に、『サービス』が表示されるのでクリック

サービスアプリケーションの開き方

3:『サービス』ウィンドウが表示されるので、『Windows Update』を右クリック
4:コンテキストメニューより、『プロパティ』をクリック

サービス設定内『Windows Update』を編集するためのプロパティの開き方
クリックすると拡大されます。

5:まず、現在動作している自動Updateを停止するために、『停止』をクリック

まずは現在実行されている、自動アップデートを停止する

6:続いて、『スタートアップの種類』のプルダウンメニューより、『無効』を選択

スタートアップの種類から、『無効』を選択

7:『OK』をクリック

『OK』をクリックし、設定を反映させる

これで、Windows Updateが無効になりました。

ちなみに、『サービス』の設定を変更し、Windows Updateを無効にすると、Windows Update画面は、以下のように『エラーが発生しました』と表示されます。なんか気持ちはよくないです。

この方法だと、『エラーが発生しました』と表示される

まとめ

今回は、いろいろとWindows Updateの『一時停止』、『通知してもらうようにする』、『無効にする』方法を試してみました。

状況に応じて、使い分けることができればいいと思いますが、一番怖いのは、意図してなくWindows Updateを行っていない状態が続くことだと思います。どうしても、忘れてしまうので、一番いいのは『この期間だけは、やめて。』と指定できる、一時停止の機能だと思います。

だから、Microsoft様も、この設定だけは簡単にできるようにしてくださってるのだと思います。

まあ、人それぞれWindowsの使い方も違うと思いますので、ご自身に合った方法を探してみてください。

Windows10Tips,便利

Posted by ゆう