Windows 10 レジストリ バックアップ 復元

2021年7月20日

Windows 10 レジストリ バックアップ 復元

いろいろなタイミングで、レジストリを編集することがありますが、編集する前には必ずバックアップ(設定のエクスポート)を行っています。ファイル容量が小さく、エクスポート時間も一瞬ですので癖付けが大事。と思った時の備忘録。

注意点

・レジストリを誤って編集すると、Windowsの再インストールが必要になるような不具合が起こる可能性があります。よって、自己責任にて、作業お願いします。

・レジストリをすべてバックアップすると、すべてを復元することしかできません。しかし、Windows起動中は、使用しているレジストリは、書き換えることが出来ないので、復元しようとするとエラーメッセージが出ます。よって、レジストリのバックアップは、今から変更しようとしている『レジストリキー』のみをバックアップすることをお勧めします。

・システムの復元ポイントを作成しておくと、Windowsが起動できない場合も、何とかなる場合があります。システムの復元ポイントの作成方法は、こちら(サイト内リンク)

レジストリ バックアップ (エクスポート)

1:キーボードの『Windowsキー』+『R』をクリックし、『ファイル名を指定して実行』を起動

キーボードの『Windowsキー』を押した状態で、『R』を押す。
正確には、『Windowsキー』を押した状態で、『R』を押す。

2:『regedit』と入力し、『OK』をクリック

名前の欄に『rededit]』と入力し、『OK』を押す

3:『このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?』と聞かれるので、『はい』をクリック

『このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?』の質問に、『はい』

4:任意の(バックアップを取りたい)『レジストリキー』を選択

今回は、例として『リモート デスクトップ接続』の履歴に関する『キー』をバックアップしてみました。
左側にあるものを『レジストリキー』、右にあるものを『値』とします。正確な名前は、ルートキー、サブキーや、値の名前、値の種類などありますが、今回は、簡単にさせていただきます。

※ 選択する『レジストリキー』の階層はどこでも構いません。もちろん一番上の『コンピューター』を選んでも問題ありません。この場合は、レジストリすべてがバックアップされ、ファイル容量が大きくなるので、バックアップに多少時間がかかります。

※ もし、『コンピューター』を選択し、すべてをバックアップすると、復元するときは、すべてを復元することになります。上にも書きましたが、Windowsが動作中は、すべてを復元することが出来ません(現在動作中のWindowsによって使用されているものがあるので)。よって、下記エラーメッセージが出ます。

『データの一部をレジストリに書き込むことが出来ませんでした。システムまたはその他のプロセスによって開かれているキーがあるか、この操作を行うのに十分な特権がありません。』というエラーメッセージが出る。
これが出ても、変更したレジストリキーの値は、復元されています。しかし気持ちが悪いので私は、変更するレジストリキーのみをバックアップしています。

よって、レジストリを編集する前のバックアップは、編集する『レジストリキー』のみのバックアップをお勧めします。

5:『ファイル』をクリックし、『エクスポート』をクリック

『ファイル(F)』をクリックし、『エクスポート(E)』をクリックすることでファイルを保存できる。

6:保存場所を選択し、ファイル名を入力、そして『保存 (S)』をクリック

ファイルの保存場所と、ファイル名を指定し『保存(S)』をクリック
拡張子は、『.reg』になります。

※ ここで『すべて』にチェックすると、上で紹介した『コンピューター』を選択した時のように、すべてが(④で選択した『キー』ではなく)バックアップされます。

以上で、『***(ファイル名).reg』ファイルが作成され、バックアップ終了です。

レジストリ 復元 (インポート)

うっかり、『値』を消してしまった。『値』変更するとWindowsに不具合が出た。などの場合、復元で何とかなる場合があります。

『レジストリ エディター』を起動後、
1:『ファイル』をクリック
2:『インポート』をクリック

『ファイル(F)』をクリックし、『インポート(I)』をクリックすることで、バックアップファイルを読み込むことが出来る。

3:バックアップしてあるファイルを選択し、『開く』をクリック

バックアップしたファイルを選択し、『開く(O)』をクリックすることで、復元開始。
拡張子は、『.reg』になります。

4:『***に含まれるキーと値が、レジストリに正常に追加されました。』と表示されるので、『OK』をクリック
※『***』は、ファイルの場所と、ファイル名が表示されます。

『***に含まれるキーと値が、レジストリに正常に追加されました。』と表示され、復元完了。

すると、消してしまった(変更により不具合が出た)『値』が復活します。
※復元すると、『値のデータ』など、すべてが復元されます。(保存した時の状態に戻ります。)

復元完了した時の画像。

これで、復元は完了です。レジストリを復元した際は、必ずWindowsの再起動を行ってください。

レジストリ エディターを起動せず復元

『レジストリ エディター』を起動しなくても、保存したバックアップファイルをダブルクリックすると、復元できます。ファイルをダブルクリックすると、下記メッセージが出るので『はい』をクリック。

『情報を追加すると、値が変更または削除されてしまい、コンポーネントが正常に動作しなくなることがあります。』というメッセージが出るので、『はい』をクリック

正常に、復元が完了すると下記メッセージが表示されます。

『***に含まれるキーと値が、レジストリに正常に追加されました。』と表示され、復元完了。

しつこいようですが、レジストリを復元した際は、必ずWindowsの再起動を行ってください。

まとめ

今回は、レジストリのバックアップと復元方法の備忘録でした。

『すべて』のバックアップと復元に関しては、自分も納得いかない部分があります。エラーが出ない方法ないのかよ、といろいろ試してはいるのですが、見つからずです。どなたかご存じの方いらっしゃいましたら、ご教授願います。

また、レジストリに限らず、システム周りの変更、編集を行う場合は、バックアップを常に取るようにしています。(Windowsに限らず、アプリケーションでも、根本的な設定変更を行う場合は、まずバックアップの作成か、初期値に戻せる方法を確認してから、作業するようにしています。)
意外に、バックアップに時間とられますが、バックアップとらなかった時に限って、何か起こるのが常ですので。

時間かかるけど、Windows丸ごとバックアップが一番確実ですけどね。これも、いつか備忘録にまとめられたらと思います。

追記:Windows丸ごとバックアップ、まとめてみました。