Windows 10 回復ドライブを使用し回復 (Windows 10 再インストール)

Windows 10 回復ドライブを使用し回復 (Windows 10 再インストール)

せっかくWindows 10 回復ドライブを作成したので、全く問題なく動いている、Windows 10 を回復してみたときの備忘録。

Windows 10 回復ドライブ作成手順は、こちら(サイト内リンク)で紹介しています。

Windows 10 回復

その前に 重要事項

今回紹介する手順は、『もう、どうしようもないです。Windowsが動きません。起動しません。あきらめました。』という段階の回復方法になります。以下の手順で、システムドライブ(Cドライブ)内のファイルはすべて、消えてしまいますので、ご注意ください。

もし、必要なデータが、Windowsと同じドライブ(Cドライブ、ドキュメントやピクチャフォルダ内)に保存されていた場合は、もう一度、何とかならないか、調べまくってください。Google先生は、こちら(Googleウェブサイト)

また、もう一つの方法としては、現在、起動しないWindowsがインストールされているHDD、SSDを一度PCから外し、そっとしまっておきましょう。ひょっとしたら、Windowsは起動しないけど、データは生き残っている可能性はあります。

そして、新しいSSDを買いましょう。新しいSSDにWindowsを再インストール後、取り外したWindowsが起動しないHDD、SSDを外付けドライブとして接続すると、大切なデータを救出できる可能性はあります。

SSDは、数千円で買えます。思い出は、決して買いなおすことはできません。と、恥ずかしいことを言ってみましたが、正直、試してみる価値はあります。

例えば、こんな感じです。(2.5inch SATA HDD / SSD の場合)

起動しなくなったWindowsのHDDまたはSSDを新品のものに交換し、そちらでWindowsの回復(再インストール)を行い、その後で、Windowsが起動しないHDD、SSDからデータの復旧を試みる。
Windowsは起動しないが、PCから引っこ抜いて、外付けHDDとして認識させると、データの救出は可能な場合があります。M.2 SSDの場合は、ハードルが上がってしまいますが、ダメもとでやってみるのもありかと思います。しかし、勝手に分解すると、PC自体の保証が切れる可能性があるので要注意です。

『HDD、SSDを外す(交換する)ことなんてしたことないよ』、という方は、Google先生に、『[PCの型番] HDD 交換』、『[PCの型番] SSD 交換』、『[PCの型番] 分解』などで調べてみてください。先人たちが、たくさん参考になる記事、動画を作成してくれています。本当に感謝しかありません。

と、話が長くなってしまいましたが、データが完全に消去されることを理解したうえで、Windowsの回復を行いましょう。

Windows 再インストール

長くなってしまいましたので、淡々と。

1:(PCがシャットダウンされた状態で)作成した『回復ドライブ USBメモリ』をPCに挿す。

2:PCを起動し、『Boot Menu』画面に入る

※『Boot Menu』とは、PCに接続されている、HDD、SSD、USB、DVDなど、どのドライブからPCを起動するかを選択するメニューです。この『Boot Menu』に入る方法は、PCのメーカーによって様々です。例えば、今回試した『FUJITSU』の多くのPCは、電源投入直後に『F12』を連打することで、『Boot Menu』へ入ることが出来ます。

こちらの記事で、簡単ですが各メーカーの『Boot Menu』へ入るキーを羅列していますので、わからない方は参考にしてみてください。

3:Boot Menuが表示されたら、作成した『回復ドライブ USBメモリ』を選択する

ブートメニューが表示されたら、作成した回復ドライブ(USBメモリ)を選択する。細部まで眺めていると判断つくと思います。
今回、かなり古いPCを使用して試していますので、参考にならなかったらすみません。『全く違う』は言い過ぎです。

4:キーボードのレイアウトを聞かれるので、『Microsoft IME』をクリック

キーボードレイアウトを聞かれました。

5:『オプションの選択』より、『ドライブから回復する』をクリック

オプションの選択画面が表示されるので、『ドライブから回復する』をクリック。

6:『ドライブから回復する』より、『ファイルの削除のみ行う』をクリック

『ファイルの削除のみ行う』をクリック。
『ドライブを完全にクリーンアップする』を選択しても問題ありませんが、時間がとてもかかります。ほんとにとてもかかります。

7:注意事項が表示されるので、熟読し納得してから、『回復』をクリック
※『回復』をクリックすると、すべてのデータが削除されます。戻ることはできませんので要注意です。

いろいろと注意事項が表示されるので熟読必須です。これ以降に進むと、戻れません。また、データも消えてしまいますので要注意です。

すると、回復(Windowsの再インストール)が始まります。時間はかかりますので、気長に待ちましょう。

FUJITSUのロゴ画面。『このPCを回復しています』と表示され進捗状況が確認できます。
『Windows をインストールしています』と表示され、進捗状況が確認できます。

Windowsの設定

ここから、Windows 10 の初期設定になります。各項目、後からでも追加、変更可能ですので、深く考えなくて大丈夫です。また、今回はあえてインターネットに接続していない状態で、設定を行っています。理由は、Microsoftアカウントではなく、ローカルのアカウントを作成するためです。こちらも後から変更できますので、どちらでも問題ありません。

後から、Microsoftアカウントと、ローカルアカウントを変更する方法は、こちら(サイト内リンク)でご紹介しています。ぜひ。

1:お住まいの地域を聞かれるので、『日本』を選択し(日本以外にお住まいの方は、その地域を選択)
2:『はい』をクリック

『お住まいの地域』を選択する画面になるのd、任意のものを選択し、『はい』をクリック。

3:追加のキーボードを聞かれるので、『スキップ』をクリック

『2つ目のキーボード レイアウトを追加しますか?』と聞かれるので、今回は『スキップ』を選択。

4:『インターネットに接続していません』をクリック
※今回は、意図してインターネットに接続していません。Windows 10の『Home』をインストールする時、インターネットに接続していると、この段階で、『Microsoft アカウントでユーザー設定しなさい』と強制されます。インターネットを接続していないと、ローカルアカウントでユーザー作成が可能です。

『ネットワークに接続しましょう』と呼び掛けられるので、無視して、左下の『インターネットに接続していません』をクリック。

5:『制限された設定で続行する』をクリック

いろいろネットワーク(インターネット)に接続するとさらに発見があります。と促されますが、『制限された設定で続行する』をクリック。

6:『Windows 10 使用許諾契約』が表示されるので、熟読し、『同意』をクリック

Windows 10 使用許諾契約が表示されるので、必ず熟読し、『同意』をクリック。
必ず熟読しましょう。

7:ローカルアカウントのユーザー名を入力し、『次へ』をクリック

『この PC を使うのはだれですか?』と質問されるのでユーザー名を記入し『次へ』をクリック。

8:パスワードを空欄のまま、『次へ』をクリック
※空欄にするとパスワードなしで設定できます。今回は、めんどくさいので省略。パスワードも後から追加可能です。

『確実に覚えやすいパスワードを作成します』画面になるので、パスワードを設定する。
通常は、パスワードを設定しましょう。今回は特別に無視しました。

9:『デバイスのプライバシー設定の選択』画面になるので、任意の設定を選び、『同意』をクリック
※私はすべて『いいえ』を選択しています。わからない場合、熟読してみてください。いろいろ説明してくれています

『デバイスのプライバシー設定の選択』画面になるので、スライドチェックボックスで、任意の設定にする。

10:『Cortana』さんがいろいろ情報を収集することを許可するか、と聞かれるので、『今は実行しない』をクリック

Cortanaさんが情報を収集することを許可するか、と質問されるので、今回は『今は実行しない』

以上で、設定は終了です。Windowsの準備が始まり、Windowsが起動します。

現在準備中です。画面になる。
Windowsが無事、起動完了する。

以上で、回復(Windows 10 再インストール)完了です。

今回使用した機材一覧:
  • HDD/SSD スタンド 2.5/3.5インチ対応
    玄人志向 SSD/HDDスタンド KURO-DACHI/ONE・・・Amazon様販売ページはこちら
  • USBメモリ
    Transcend USBメモリ 32GB USB 3.1・・・Amazon様販売ページはこちら

まとめ

今回は、せっかく回復ドライブを作成したので、回復してみました。

何度も言いますが、これは回復ドライブとはいっても、ほぼほぼクリーンインストール、または工場出荷時へ戻す、感覚に近く、個人のデータは復旧されませんのでご注意ください。しかし、今回は触れていませんが、回復ドライブから、起動しなくなったWindowsの修復を試みることも出来ます。

よって、もし、まだ回復ドライブを作成されていない場合は、早急に作成することをお勧めします。これがないと、Windowsに不具合が発生した場合の、対応手段の選択肢が確実に減ります。

ということで、今回は、実はいままで一度も試したことのなかった、回復ドライブから、Windowsの回復を行った時の備忘録でした。