Adobe Premiere Pro セカンダリ ディスプレイでフルスクリーン再生

Adobe Premiere Pro セカンダリ ディスプレイでフルスクリーン再生

Premiere Pro の完全なる備忘録。

普段Premiere Pro で映像編集をするときは、Windowsを使用し、PC画面を2画面、ビデオI/O経由にて動画再生用に1画面、を使用し3つのモニタで作業しています。こんな感じ。

PCとモニタ3台の接続図。普段の使用例。

で、ビデオI/Oの調子が悪くなり、『ビデオI/Oからの映像用』モニタに映像が映らない事態が発生した時、とりあえず編集作業を進めるために、PCのディスプレイを1つ『プレビュー用(フルスクリーン再生専用)』にしてみました。こんな感じ。

ビデオI/Oが故障?したので、とりあえずPCのセカンダリを映像再生専用にした時の図。

※今回は普段使用しているPCのセカンダリを、映像再生用モニタとして使用していますが、例えばPCのモニタ出力先にHDMIケーブルでテレビに接続すると、簡易的な編集環境が整います。

Premiere Pro 設定

Premiere Pro は、Premiereの編集画面内、以外で、映像を再生させるシステムとして、Mercury Transmitという機能を持っています。詳しくは、こちら(Adobeウェブサイト)で紹介されていますので、ご覧ください。

この機能を使用するとことで、PCのセカンダリ ディスプレイを、フル画面表示の映像再生用モニタとして設定することが可能です。

1:『編集』をクリック
2:『環境設定』をクリック
3:『再生』をクリック

『環境設定』の『再生』項目への移動方法。『編集』→『環境設定』→『再生』をクリック
クリックすると拡大します。

『環境設定』画面が起動し、『再生』項目が表示されるので、

4:『Mercury Transmit を有効にする』項目にチェックを入れる
5:『ビデオデバイス:』項目の、フル画面表示させたいモニタにチェックを入れる
6:『OK』をクリック

『Mercury Transmit を有効にする』にチェックを入れ、ビデオデバイス欄のフル画面にて表示させたいモニタにチェックを入れる。

『OK』をクリックした瞬間に、設定したディスプレイにフル画面で、映像が表示されると思います。

※音声に関しては、『オーディオデバイス』選択項目で、『Adobe デスクトップオーディオ』が選択されていると、Windows(MacOS)側の、出力デバイスで設定された機器で出力されます。

ショートカット 割り当て

PCモニタのセカンダリを、映像再生用のフル画面表示と、通常のPC画面を使用したいときの切り替えは、この『Mercury Transmit を有効にする』のチェックを入れたり、外したりすることで可能ですが、Premiere Pro の初期設定では、これに対するショートカットは割り振られていません。

よって、割と切り替えて使うことは多いと思うので、ショートカットを割り当てて使用するほうが便利だと思います。

1:『編集』をクリック
2:『キーボードショートカット…』をクリック

ショートカット作成画面への移動方法。『編集』→『キーボードショートカット』をクリック。

『キーボードショートカット』画面が表示されるので

3:検索欄に『Mercury Transmit』と入力し、
4:コマンド項目に表示された『Mercury Transmit を有効にする』をクリック

検索欄に『Mercury Transmit』と入力すると、下のコマンド項目に、『Mercury Transmit を有効にする』が表示されるので、選択のためクリック。

5:『ショートカット』欄をクリックすると、入力欄が表示される

『ショートカット』の部分をクリックすると、入力欄が表示される。

6:この状態で、実際にショートカットに割り当てたいキーを、押下する。
※今回私は、『 F2 』を『Mercury Transmit を有効にする』に割り当てました。
※入力欄が表示されている状態で、『 F2 』を押下すると、自動で、入力欄に表示してくれます。
7:『OK』をクリック

ショートカットに割り振りたいキーを押下すると、自動でショートカットの項目に入力される。

※もし、新たに割り当てるショートカットが、すでに違うショートカットとして使用されている場合、注意されますので、上書きするか、違うショートカットにするか慎重に考えて『OK』をクリックしてください。

ショートカットがすでに別のショートカットとして使用されているときの注意分。

以上で、『F2』を押すとセカンダリ ディスプレイで、フルスクリーン再生を行うことができ、もう一度押すと解除されるようになります。便利です。

こんな感じ。

簡単な、F2で切り替えた時の画面変化。

まとめ

PCのセカンダリ ディスプレイをビデオモニタとして使用する時の設定でした。

ちなみに、似たような機能として、『フルスクリーン表示の切り替え』(ショートカット、『 Alt + N 』)もあります。こちらは、どちらかというと、PCがシングルモニタで『確認時に、フルスクリーン画面で映像を観たい』時にはとても便利ですが、デュアルディスプレイで使用すると、作業しているモニタがフルスクリーンになってしまうので、おそらく意図したものと違う使い方になってしまいます。(無理やりセカンダリにフルスクリーン画面を、持っていくことはできますが、切り替えがめんどくさいです。)

また、この方法で、映像編集できるのはPremiere Pro様の素晴らしいところですが、もし、お金に余裕があれば、『ビデオI/O』を導入することを、私はお勧めします。例えば、

Blackmagic Design 『DeckLink Mini Monitor 4K』(amazon販売ページ

また、MacなどThunderbolt3経由だと、

Blackmagic Design 『UltraStudio Monitor 3G』(amazon販売ページ)

このようなビデオI/Oを導入すると、より正確な映像が編集中に確認できるので、ぜひ。

何か不明点あれば、お気軽にご連絡ください。いろいろ試してみます。