Windows 10 起動時 パスワード 入力 省略 (自動ログイン)

2021年10月26日

Windows 10 起動時 パスワード 入力 省略 (自動ログイン)

普段私は、リモートデスクトップ、ファイル共有などを多用するので、ユーザー(アカウント)にはパスワードを設定しているのですが、Windows起動時のパスワード入力が面倒になり、省略した時の備忘録。

前までは、簡単に設定できたのですが、私が現在(2021年10月)使用しているWindows10 バージョン21H1 ではレジストリを書き換えなければならなかったので、それも記しておきます。

追記

いろいろ試しましたが、どうやらWindows10 ver.2004(19041)以降を、クリーンインストールしたPCでは、レジストリを変更しないと、パスワードの省略ができないみたいです。ちなみに、一つ前のver.1909(18363)からアップデートにてバージョンを ver.2004(19041)にすると、レジストリ変更は必要ないみたいです。

起動時のパスワード省略

1:キーボード『Windowsキー』+『 R 』を押下で、『ファイル名を指定して実行』を起動

キーボード『Windowsキー』+『R』を押下
正確には、『Windowsキー』を押した状態で、『R』を押下

2:『ファイル名を指定して実行』の名前に、『netplwiz』と入力
3:『OK』をクリック

『ファイル名を指定して実行』ウィンドウが表示されるので、『netplwiz』と入力し、『OK』をクリック

4:『ユーザー アカウント』ウィンドウが開くので、『ユーザー』タブが選択されていることを確認し、『ユーザーがこのコンピューターを使うには、ユーザー名とパスワードの入力が必要』のチェックを外す
5:『OK』をクリック

『ユーザーがこのコンピューターを使うには、ユーザー名とパスワードの入力が必要』のチェックを外し、『OK』をクリック

6:ユーザー(アカウント)のパスワードを2箇所入力
7:『OK』をクリック

『パスワード』を2箇所入力し『OK』をクリック

8:『OK』をクリック

『ユーザー アカウント』ウィンドウに戻るので、『OK』をクリック

以上で、設定完了です。次回から、Windows起動時にパスワードは要求されなくなります。

もし、『4:』で 『ユーザーがこのコンピューターを使うには、ユーザー名とパスワードの入力が必要』 が表示されない場合は、次の項を参照してください。

『ユーザーがこのコンピューターを使うには、ユーザー名とパスワードの入力が必要』チェック項目 が無い

『ユーザー アカウント』ウィンドウに、『ユーザーがこのコンピューターを使うには、ユーザー名とパスワードの入力が必要』のチェック項目がない場合は、レジストリの値を変更することで、チェック項目が表示されるようになります。

『ユーザーがこのコンピューターを使うには、ユーザー名とパスワードの入力が必要』の項目がない

これ以降、レジストリを変更しますので、要注意です。もし、レジストリを間違えて変更してしまった場合は、最悪Windowsが起動できなくなることがありますので、自己責任にて作業願います。

こちら(サイト内リンク)で、レジストリのバックアップ方法を説明していますので、作業に不安がある方は、まずレジストリのバックアップを行ってから、下記作業に移ってください。

1:キーボード『Windowsキー』+『 R 』を押下で、『ファイル名を指定して実行』を起動

『Windowsキー』+『R』を押下
正確には、『Windowsキー』を押した状態で、『R』を押下

2:『ファイル名を指定して実行』に、『regedit』と入力
3:『OK』をクリック

『ファイル名を指定して実行』の名前に、『regedit』と入力し『OK』をクリック
『registry editor』の略ですかね。

4:『このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?』と聞かれるので、『はい』をクリック

『このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?』と聞かれるので、『はい』をクリック

『レジストリ エディター』が起動するので、左側
5:『HKEY_LOCAL_MACHINE』を ダブルクリック
6:『SOFTWARE』を ダブルクリック
7:『Microsoft』を ダブルクリック
8:『Windows NT』を ダブルクリック
9:『CurrentVersion』を ダブルクリック
10:『PasswordLess』を ダブルクリック
11:『Device』を クリック

右側
12:『DevicePasswordLessBuildVersion』を ダブルクリック

『DWORD(32ビット)値の編集』ウィンドウが表示されるので
13:『値のデータ』の数値を、『2』から『0』に変更
14:『OK』をクリック

『レジストリ エディター』の奥底の設定を変更。『2』が非表示、『0』が表示。
クリックすると拡大されます。

以上でレジストリ、値の変更は完了です。『 X 』ボタンで『レジストリ エディター』を閉じて大丈夫です。

これで、『ユーザーがこのコンピューターを使うには、ユーザー名とパスワードの入力が必要』チェック項目 が表示されます。 【起動時のパスワード省略】 へ戻って、設定を変更してください。

思い切ってパスワードを無くす

まったく別の方法として、パスワード自体を無くすことによって、Windows起動時のパスワードを入力する手間から解放される方法もあります。

パスワードを無くす方法は、他にもありますが今回は、私が、最も簡単だと思う方法を一つ。

1:キーボード『Ctrl』+『Alt』+『Delete』を押下

『Ctrl』+『Alt』+『Delete』を押下する。
正確には、『Ctrl』と『Alt』を押した状態で。『Delete』を押下

2:『パスワードの変更』をクリック

『パスワードの変更』をクリック

3:『古いパスワード』に、現在のパスワードを入力
4:『新しいパスワード』 『パスワードの確認入力』を空白のまま、『→』をクリック

新しいパスワードを空白のまま、『→』をクリック
クリックすると拡大されます。

以上で、ユーザー(アカウント)のパスワード自体がなくなるので、Windows起動時(ログイン時)パスワードの入力は必要ありません。

まとめ

今回は、Windows10で、起動時のパスワードを省略した時の備忘録でした。

リモートデスクトップ、ファイル共有などを利用する方は、上に書いたパスワード自体を無くすことはできないので、省略で対応したい方が多いのではないでしょうか。しかし、どちらにしろ、パソコンの電源ボタンを押したら、Windowsが起動してしまうので、セキュリティ面を考えると、お勧めはしません。

と、言いながら、私は楽を選んでしまう傾向にあります。でも、いつか、必ず、痛い目にあうことになると思いますので、特にノートパソコンなど、自分以外の人が触ることのできる環境で使用している、パソコンに関してはくれぐれもご注意ください。

Windowsも、ひと手間かけることが必要になったのは、そういう事なのではないかと、勝手に思います。