SSD / HDD のパーティション、ボリューム、データ 、ディスク内容全体を消去 【diskpart】【clean】
今回は、単純にSSD / HDD のパーティション、ボリューム、データを一度ぶっ飛ばし、新しくパーティション作成から行いたいときに、私が普段行っている、作業手順をサクッと。
例えば、Windows のシステムディスクとして使用していた、SSD / HDDを、データ用に流用するため、一度すっきりさせたい。
例えば、SSD / HDD をMacで一度フォーマット(GPTのHFS+など)すると、Windows で再利用したいとき、『200 MB 正常(EFI システム パーティション)』が、『ディスクの管理』上から、削除できないできない。
などなど、いろいろな場面で、一度パーティション情報も含め、初期化(言葉があっているか不明ですが)したいときに、Windows 標準搭載の『diskpart』という機能を使い、すっきりさせています。
『diskpart』ですっきりさせると、『ディスクの管理』画面を開いたとき、裸のSSD / HDDを新規購入し、初めてPCへ接続したときと同じ『ディスクの初期化』が表示されますので、新しくパーティションから作成することができます。
※以下の作業で、ディスク内のデータはすべて削除されますので、必ずバックアップを行ったうえで、作業してください。
『diskpart』 起動
1:検索に『diskpart』と入力
2:検索結果に『diskpart』と表示されるので、クリック
3:『このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?』と聞かれるので、『はい』をクリック
これで、『diskpart』が起動します。
パーティション、ボリューム、データ 削除
パーティション、ボリューム、データ 削除と書きましたが、工程は一つです。ディスクを選択し、削除をする。のみです。
しかし、ディスクの選択を間違えると、必要なデータが容赦なく削除されてしまいますので、まず初めに『ディスクの管理』より、もう一度、どのSSD / HDDを削除するか確認を行ってください。
※可能であれば、この作業に必要のないSSD / HDD / USBメモリを、物理的にPCから取り外しておくことをお勧めします。
『ディスクの管理』より、消去するディスクの確認
1:『Windowsマーク』を右クリック
2:『ディスクの管理』をクリック
3:ディスクの確認(番号を控えておく)
『ディスクの管理』が開くので、ディスクサイズ、ドライブ文字などを参考にして、左側の『ディスク』ナンバーを確認してください。今回は、500GBのHDDを選択したいので、『ディスク 1』という番号を控えておきます。
『diskpart』 ディスクの選択
『diskpart』に戻りまして、まずは、今回、まっさらにしたいSSD / HDDを選択します。
※入力している文字は、赤枠で囲っているもの、のみです。
1:『list disk』と入力し、『Enter』を押下
先ほど、『ディスクの管理』で確認した番号と、リストの『ディスク』に表示される番号は、同じです。もう一度『サイズ』を参考に、今回、選択する番号(ディスク)を確認してください。
2:『select disk [番号]』と入力し、『Enter』を押下
※今回は、番号が『1』でしたので、『select disk 1』と入力しました。各自、確認した任意の番号を入力してください。
3:もう一度『list disk』と入力し、『Enter』を押下
※この操作は、削除に関係ありませんが、確認する癖をつけておくと、ミスを防ぐことができると思います。
選択したディスクに『*』が付きますので、もう一度、確認したディスクと照らし合わせて、間違っていないか確認しましょう。
4:『clean』と入力し、『Enter』を押下
※『Enter』を押下した瞬間、パーティション含め、削除されます。『消去してもいいですか』などの優しい言葉はありませんので、ご注意ください。
『DiskPart はディスクを正常にクリーンな状態にしました。』と表示されると、問題なく完了です。
5:『exit』と入力し、『Enter』を押下すると、『diskpart』が終了します。
これで、パーティション含め、SSD / HDD内は消去されました。ちなみに、『ディスクの管理』を起動すると、以下のように『ディスク 1』に対して、『ディスクの初期化』画面が表示されます。
ディスクのフォーマット
このまま、ディスクの管理画面より『パーティション』、『ボリューム』の作成を行うと、Windowsで利用可能になります。
1:『Windowsマーク』を右クリック
2:『ディスクの管理』をクリック
3:『ディスクの初期化』画面が表示されるので、今回削除したSSD / HDDのディスク番号が選択されていることを確認し、『パーティション スタイル』を選択
4:『OK』をクリック
パーティション スタイルは、『MBR(マスター ブート レコード)』か、『GPT(GUID パーティション テーブル)』の2種類から選択可能です。違いはいろいろありますが、メリット、デメリット含め、近いうちにまとめたいと思います。
私は、データ用として使用するSSD / HDDは『GPT』一択です。Windows7を現役で使用されている方、よほど特殊な使用方法を検討中の方は、注意したほうがいいですが、違いがいまいち判らない方は、『GPT』を選択して問題ありません。
※もし『ディスクの初期化』が表示されない場合は、『ディスク 1 不明』と表示されている辺りを右クリックし、コンテクストメニューより『ディスクの初期化』をクリックすると、『ディスクの初期化』画面が表示されます。
5:『未割り当て』の部分を、右クリック
6:『新しいシンプル ボリューム』をクリック
7:『新しいシンプル ボリューム ウィザードの開始』が表示されるので、『次へ』をクリック
8:ボリュームのサイズを確認し、『次へ』をクリック
※ひとつのボリュームを作成する場合は、『最大ディスク領域』と同じ数値になっていれば問題ありません。
※パーティションを分割し、ボリュームを複数作成したい場合は、青丸の数値を変更し、1つ目のボリュームサイズを指定して下さい。
9:『次のドライブ文字を割り当てる』にチェックが入っていることを確認し、プルダウンメニューより任意のドライブ文字(ドライブレター)を選択
10:『次へ』をクリック
11:『このボリュームを次の設定でフォーマットする』にチェックが入っていることを確認
12:『クイック フォーマットする』にチェックが入っていることを確認
13:『次へ』をクリック
ファイル システム: メディアにより選択できるものが違いますが、『FAT32』『NTFS』『exFAT』から選択できます。それぞれの違いは、すみません。いつか、別記事にさせていただきます。
※USBメモリなど、この段階で『exFAT』が選択できない場合があります。その場合は、一度『NTFS』でフォーマットし、再度『ディスクの管理』から、フォーマットしたいボリュームを右クリックし、『フォーマット』を選択すると、『exFAT』が選択できるようになります。
アロケーション ユニット サイズ:アロケーションサイズとは何ぞや?と、思った人は規定値で問題ないです。規定値が、『何バイト』かは、フォーマットするディスク容量により違います。Windowsの規定値は、Microsoft様のウェブサイトで、表にまとめられているので、こちら(Microsoft様ウェブページ)よりご確認ください。(自動翻訳されたであろう日本語のページもありますが、余計何言ってるかわからないのと、表が不十分なため、英語のページをリンクしてあります。)
ボリューム ラベル:エクスプローラーなどに表示される『名前』になります。日本語(全角文字)はやめましょう。
クイック フォーマット:「俺は、不良セクタを探してやるんだ」と意気込んでいる人以外、クイックフォーマットにチェックを入れましょう。チェックを入れない場合、フォーマットにかなり時間がかかります。
14:設定内容を確認し、『完了』をクリック
以上で、フォーマットが開始されます。クイックフォーマットにチェックを入れていると一瞬で終了します。終了すると、こんな感じです。エクスプローラーにも表示されているはずですので、確認してみてください。
USBメモリを『clean』する時の注意点(GPTへ変換)
上記の方法で、USBメモリもパーティション含め、削除することが可能です。
しかし、USBメモリの場合、削除後、『ディスクの管理』を起動しても、『ディスクの初期化』画面は出ません(パーティションを選択できません)。おそらくWindowsの仕様だと思いますが、自動で『MBR』パーティションが適用されます。USBメモリに関しては、『MBR』で問題ないと私は思いますが、もし、どうしても『GPT』に変換したい場合は、『diskpart』より変更可能です。
ディスクを『clean』した直後、コマンド『convert gpt』と入力し、『Enter』を押下で『GPT』パーティションが適用されます。
『list disk』を入力し、表示されたディスク一覧の、一番最後に『*』がついていれば、『GPT』パーティションが適用されています。『*』がない場合は、『MBR』か、もしくはパーティション情報が『ない』状態です。
まとめ
本当は、サクッと、『clean』だけを説明しようと思ったのですが、とてつもなく長くなってしまいました。なので、まとめは簡単に。
パーティション含め、削除可能な『clean』コマンドは、便利だけど、間違えて違うディスクを『clean』することだけは、何が何でも、阻止しましょう。
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