Google Chrome リモートデスクトップ 画面共有 編

2021年9月28日

Google Chrome リモートデスクトップ 画面共有 編

以前の記事で、Chrome リモートデスクトップ のインストール、接続に関して書きましたが、今回はChrome リモートデスクトップ の『画面共有』の機能を試した時の備忘録。

『画面共有』機能は、リモートデスクトップ『1ユーザーが、PCを使用し、遠隔の違うPCを操作する』というよりは、『一人のPC画面を、遠隔のもう一人のユーザーに見てもらう』、または、『一人のPCを、遠隔のもう一人のユーザーに操作してもらう』機能になります。

リモートデスクトップと、画面共有の違いのイメージ。一人で遠隔のPCへ接続するのが、リモートデスクトップ。他人のPCを操作するのが画面共有。
双方のイメージはこんな感じでしょうか。

よって、各PCの所有者が違う(Google アカウントが違う)前提での機能になります。
※同じGoogle アカウントでも画面共有機能は利用できますが、あまり意味がないかと。
※『画面共有』となっていますが、画面を見ている側から、多少機能は制限されますが、操作することも可能です。

今回は、名称を統一するため、『画面を見せる(見られる)側』をホスト。『画面を見る側』をクライアント。とします。流れとしては、ホスト(画面を見せる、見られる側)PCで、『コードを生成』(ワンタイムアクセスコード)。クライアント(画面を見る側)PCで、そのワンタイムアクセスコードを入力。ホストPCで『パソコンの閲覧と制御の許可』をすることで、画面共有が可能になります。

※これ以降は、すでにChrome リモートデスクトップが使用できる状態からの説明になります。まだ、ホストPCへ、プログラムをインストールされていない方は、こちらに接続までの流れを載せていますので、ご確認ください。

ホスト(画面を見せる / 見られる側)PC コード作成

まずは、ホストPCでコード(ワンタイムアクセスコード)を生成します。

Google Chroem リモートデスクトップアクセスのページ(こちら)へ移動後(またはChrome リモートデスクトップ アプリを起動後)、Googleアカウント(画面を見る側PCで使用するアカウントと同じである必要はありません)でログインします。

1:リモートデスクトップ画面左側『リモート サポート』をクリック
2:『この画面を共有』項目の、『 + コードを生成』をクリック

ホスト(画面を見せる側)PCでの操作。『リモート サポート』をクリックし、『 + コードを生成』をクリック
今回ホストPCは、リモートデスクトップアプリを使用してみました。ブラウザ版と見た目同じです。

3:12桁のコードが生成されるので、メモする

12桁のコード(ワンタイムアクセスコード)が生成されるので、メモしておきます。このコードは、一度きり使い捨てのコードになりますので、次回接続時は違う数字になります。
一度きり、使い捨てのコードです。次回、接続時には違う数字になります。

このコードを、クライアント(画面を見る側)PCで、入力することで、リモート接続が可能になるので、クライアントPCを操作する人に、メールなどで送る必要があります。しかし、このワンタイムアクセスコードの有効期限は、5分間しかありませんので、注意が必要です。

クライアント(画面を見る側)PC コード入力

今度は、クライアントPCでの作業になります。

まず、クライアントPCで、Chrome リモートデスクトップアクセスのページ(こちら)へ移動(またはChrome リモートデスクトップ アプリを起動)し、Goggleアカウント(画面を見せる側PCで使用するアカウントと同じである必要はありません) でログインします。

4:リモートデスクトップ画面左『リモート サポート』をクリック
5:『別のパソコンに接続』項目の『アクセスコード入力欄』に、ホストPCで生成したワンタイムアクセスコードを入力し、『接続』をクリック

クライアント(画面を見る側)PCでの操作。リモート サポートをクリックし、ホストPCで生成されたワンタイムアクセスコードを入力し、『接続』をクリック。

そうすると、『接続しています…』の画面になります。

『接続しています…』画面になります。

ホスト(画面を見せる / 見られる側)PC 接続を許可

次は、再度ホストPCへ戻ると、

6:画面に『*** にパソコンの閲覧と制御を許可しますか?』と表示されているので、『共有』をクリック

ホスト側PCでの操作。ポップアップウィンドウが表示され、『*** にパソコンの閲覧と制御を許可しますか?』と聞かれるので『共有』をクリック。

これで、接続が完了します。クライアントPCでは以下のように、リモート接続が完了していることが確認できると思います。

クライアントPC画面(ブラウザ上、またはアプリ上)にホストPCの画面が表示されると思います。
今回はわかりやすいように、ホストPCのデスクトップが見えている感じにしましたが、本来は先ほどまで操作していた、Chromeの画面が表示されると思います。

以上で、『画面共有』は完了です。

注意点
  • 画面共有を使用しているときは、ホスト側のChrome リモートデスクトップアクセス画面(ブラウザのタブ、アプリの場合は、アプリ自体)を閉じないでください。画面共有が切断されてしまいます。最小化は問題ありません。
  • リモートデスクトップの場合は、閉じても問題ありません。

先にも言いましたが、クライアントPCから、ホストPCの操作も可能ですが、一部制限がかかっています。

  • 管理者権限でアプリケーションが起動できない(ホストの許可必要)
  • プログラムのインストールができない(ホストの許可必要)
  • セッションのオプションを利用しても『Ctrl + Alt + Del』が効かない、等々

まとめ

今回は、Google Chrome の『画面共有』を試した時の備忘録でした。

この機能は、リモートワークが仕事形態の一つになりつつある現在、とても便利なのではないでしょうか。PCの操作方法、設定方法を、メールなどの文字情報、または電話などの言葉のみで説明するのは、とても困難です。

また、Googleアカウントも、それぞれ個人のものを使用できるので、セキュリティ面においても安心できるところです。

何度も言いますが、Google様、無料提供ありがとうございます。