仮想マシン Hyper-V で Windows 11 をインストール ②(仮想マシン作成 から Windows11 インストールまで)
Windows10上で、Hyper-Vを利用し、仮想マシンにWindows11をインストールする続き。
Hyper-Vを有効にする方法は、こちら(サイト内リンク)。
今回は、Windows11のISOファイルのダウンロード、仮想マシン作成、設定、Windows11インストール、までを行った時の備忘録。
Windows 11 ISOファイル ダウンロード
Windows11のISOファイルは、Microsoftのウェブページよりダウンロード可能です。Windows10の時とは違い、直接クリックのみでISOファイルをダウンロードすることができるのでとても便利になりました。
1:Microsoft Windows11ダウンロードページへ移動。こちら(Microsoftウェブページ)。
2:ページ少し下、『Windows 11 ディスクイメージ(ISO)をダウンロードする』項目のプルダウンメニューより、『Windows 11』を選択
3:『ダウンロード』をクリック
4:『製品の言語の選択』項目プルダウンメニューより、『日本語』を選択
5:『確認』をクリック
6:『64-bit ダウンロード』をクリック
以上で、Windows11のISOファイルのダウンロードが開始されます。
ダウンロードが完了すれば終了です。
Hyper-V 仮想マシン新規作成
次にHyper-V マネージャーを起動し、仮想マシンを作成します。
1:検索欄に『Hyper-V マネージャー』と入力
2:検索結果に『Hyper-V マネージャー』と表示されるので、クリック
3:『PC名』を右クリック
※PC名は『Hyper-V マネージャー』が起動している(今回はWindows10の)PCの名前になります。
4:『新規』をクリック
5:『仮想マシン』をクリック
6:『仮想マシンの新規作成ウィザード』ウィンドウが表示されるので、『次へ』をクリック
7:『名前と場所の指定』項目で、仮想マシンの『名前』を入力、仮想マシンのデータファイルの場所を指定し『次へ』をクリック
8:『世代の指定』項目で、『第 2 世代』を選択し、『次へ』をクリック
※Windows11をインストールする場合は、必ず『第 2 世代』を選択してください。この項目は、後から変更できませんので要注意です。
9:『メモリの割り当て』項目で、仮想マシンに使用するメモリ容量を指定し、『次へ』をクリック
※『メモリ割り当て』とは、Windows10で使用しているメモリ総容量の『どれだけをWindows11(仮想マシン)用に割り当てますか』というものです。当然割り当てを増やせば仮想マシンはサクサクになりますが、Windows10で使用できる容量が減りますので、割合を考慮する必要があります。
※Windows11の最小システム要件では、メモリ4GB以上が必要です。
10:『ネットワークの構成』項目で、『接続』プルダウンメニューより『Default Switch』を選択し、『次へ』をクリック
※接続名は、PCの構成により変化する場合があります。
※Windows11 Home をインストールする場合は、必ず設定してください。インターネットに接続されていないと、インストールできません。(Windows11 Pro 以上であればインターネット接続無しでインストールできます。)
11:『仮想ハード ディスクの接続』項目で、仮想ハードディスクの名前、場所を確認し、サイズを指定して、『次へ』をクリック
※名前、場所は先ほど『7:』で指定したものに連動し、自動作成されています。変更したい場合は変更してください。
※『サイズ』に関しては、Windows11の最小システム要件が『64GB以上』ですのでご注意ください。
12:『インストール オプション』項目で、『ブート イメージ ファイルからオペレーティング システムをインストールする』にチェックを入れ、先ほどダウンロードしたISOファイルを指定し、『次へ』をクリック
13:『仮想マシンの新規作成ウィザードの完了』項目で、設定した内容を確認し、問題なければ、『次へ』をクリック
以上で、Windows11をインストールする仮想マシンの作成は終了です。
仮想マシン 設定
Windows11を先ほど作成した仮想マシンにインストールするには、Windows11の最小システム要件を満たすために、2つほど設定が必要です。
TPM設定
Windows11の最小システム要件に、TPM2.0が必須という項目があります。よって、作成した仮想マシンでもTPMを有効にしないとWindows11はインストールできません。
※もともと、PCにTPMが存在しなければ、仮想マシン側でTPMを有効にしても意味がありません。つまりWindows11はインストールできませんのでご注意ください。(TPM1.2であれば、Microsoft非推奨ながらインストールはできます。)
1:Hyper-V マネージャーに、先ほど作成した仮想マシンが表示されているので、右クリック
2:『設定』をクリック
3:設定ウィンドウが表示されるので『セキュリティ』項目をクリック
4:『暗号化のサポート』項目の、『トラステッド プラットフォーム モジュールを有効にする』にチェックを入れる
5:『適用』をクリック
これで、TPMが仮想マシンでも有効になります。
プロセッサ数を指定
続いて、仮想マシンで使用するプロセッサの数を指定します。Windows11の最小システム要件は2コア以上とありますので、『 2 』以上を指定してください。これもメモリと同じで、あまり仮想マシンで使用しすぎると、ホストPC(今回の場合はWindows10)に影響が出ますのでほどほどに。
6:『プロセッサ』項目をクリック
7:『仮想プロセッサの数』を指定
8:『OK』をクリック
以上で、設定は終了です。Windows11のインストールに移りましょう。
Windows 11 インストール
仮想マシンを起動し、Windows11をインストールしていきます。
1:『Hyper-V マネージャー』の先ほど作成した仮想マシンを、右クリック
2:『接続』をクリック
3:別ウィンドウにて、『仮想マシン接続』が表示されるので、『起動』をクリック
するのですが、この『起動』をクリックが、PCの電源ボタンを押すのと同じです。USBメモリからWindowsをクリーンインストールしたことのある方はわかると思いますが、次に、すぐUSBから(今回はISOから)起動するには『何かのキー』を押してください、と求められます。よって、まず次の『4:』も読んでから、『起動』をクリックすることをお勧めします。
4:『Press any key to boot from CD or DVD …』と言われるので、すぐに『何かのキー』を押下
※キーボードの何のキーでも大丈夫です。私は普段『↓』を押します。特に意味はないけど。
※もし間に合わず、違う表示になってしまった時は、メニューバーにあるコマ送りマークみたいな『リセット』を押すと、もう一度チャレンジできます。頑張ってください。
そうすると、Windows11のインストール画面になります。この先は、画面の指示に従っていただければ問題なくインストールできると思います。
ここから先は、通常のWindows11インストールと同じなので、今回は省略させていただきます。
それと、仮想マシン上のWindows11にはホストOS(Hyper-Vが動いているWindows10)とは別のライセンスが必要ですので、インストール後アクティベートすること忘れないようにしましょう。
まとめ
今回は、仮想マシンの作成から、Windows11のインストールを行ってみました。
次は、インストールしたWindows11の起動、シャットダウン、Hyper-Vのその他の機能などご紹介できればと思います。
で、Windows11の最小システム要件はとても厳しくなっています。今回ご紹介するために画面キャプチャ等で使用したPCも実は、TPM2.0には対応していないTPM1.2のPCです。しかし、Microsoft様が公式に、『推奨はしないけど、クリーンインストールなら、CPUも対応していない、またTPM1.2のPCでも、インストールできるけどね。自己責任で』と紹介してくださったので、こちらのテストも兼ねて試してみました。
う~。新品のWindows11がインストールされたPCが欲しいです。欲を言って、Apple様、Microsoft様、何とか『M1』上でフルスペックのWindowsを。
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