Avid Media Composer First 試してみました。 【設定編 – 解像度 フレームレート】

2021年8月14日

Avid Media Composer First 試してみました。 【設定編 - 解像度 フレームレート】

映像編集で最も重要な項目が、編集を始める前の設定です。これを間違えると後々とんでもないことになります。想像もしたくないです。今回は、Avid Media Composer Firstの設定をした時の、備忘録。

Avid Media Composer Firstで、プロジェクトを作成後、最初に設定しなければならない項目は、解像度(ラスターサイズ)と、フレームレート(編集レート)です。

Premiere Pro を比較に出すと、Premiereはプロジェクトを作成後、シーケンスごとに、解像度と、フレームレートを設定できますが(編集途中でも変更できます)、Media Composer Firstはプロジェクトを作成後、解像度とフレームレートを一度設定すると、以後変更はできませんので、ご注意ください。同じプロジェクト内では、シーケンスに解像度、フレームレートの設定権限はありません。すべてプロジェクトが持っています。よって、プロジェクトを立ち上げた際は、まず解像度とフレームレートを設定することをお勧めします。

※Media Composer フルバージョンでは、プロジェクトを新規作成するときに解像度と、フレームレートを指定します。『First』は、新規作成後ですが、まずは、『解像度と、フレームレートの設定』と覚えておいて問題ありません。

解像度(ラスター) フレームレート(編集レート) 設定

Media Composer First で利用可能な解像度、フレームレートは、以下に限定されます。

解像度フレームレート
HD (1920 x 1080)23.976 / 24 / 25 / 29.97 / 30 / 50 / 59.94
HD half (1280 x 720)23.976 / 25 / 29.97
SD25 / 29.97
インターレースの設定はなく、すべてプログレッシブで処理されます。

1:Media Composer First を起動

インストールしたての、何も設定を変更していない時の起動直後の画面。

2:メニューバー『ファイル』をクリック
3:『入力』をクリック
4:『ソースブラウザ』をクリック

メニューバー左上、『ファイル』をクリック。『入力』をクリック。『ソースブラウザ』をクリック。
フルバージョンでは、もっといろいろな項目が出てきます。

5:ソースブラウザが表示されるので『インポート』にチェックを入れる

ソースブラウザが出現します。左下のインポートのラジオボタンをチェックする。
Media Composer でのメディアのインポート(リンク)は基本このソースブラウザで行います。

6:『プロジェクトのプロパティ』が表示されるので、『ラスター』と『編集レート』それぞれで、任意の設定を選択する

『プロジェクトのプロパティ』画面が出現しますので、ラスターサイズと編集レートのプルダウンメニューより、任意のものを選択する。
『ラスター』、『編集レート』それぞれの『▼』をクリックすると設定を変更できます。

7:『OK』を押す

設定を選択し終えたら、『OK』ボタンをクリック。
この『OK』ボタンで、このプロジェクトの設定が決定します。間違えた場合は、プロジェクトを作り直してください。決定後、『x』ボタンで、『ソースブラウザ』は閉じて問題ありません。

これで、プロジェクトの『解像度(ラスターサイズ)』と『フレームレート(編集レート)』の設定は、完了です。特に、この段階ではファイルをインポート(リンク)する必要はありません。

何度も言いますが、これ以降、このプロジェクト 『解像度(ラスターサイズ)』と『フレームレート(編集レート)』 の設定は、変更できません。間違えた場合は、必ずプロジェクトを作り直し、再度設定しなおしてください。

もし、これから編集する『解像度』と『フレームレート』がわからない(決定できない)場合は、最終的に何を作りたいかを一度考えてから、編集を行った方が無難だと思います。というより、実写撮影しているのであれば、編集よりもっと前の、撮影前に決定しておくことが、とても大切です。

例えば、YouTubeに動画をアップしたいと思っている場合は、YouTubeの一般的なフォーマットを確認する。例えば、結婚式、披露宴の余興ビデオを作りたい場合は、結婚式場ではどのように上映できるかの確認(今でもBlu-rayとかなのかな?勉強不足です)。例えば、映画館で上映したい場合は、規格を調べる。など。

  • カメラの解像度とフレームレートは、各カメラによって全く違いますので、取扱説明書を熟読するのが無難です。これは必ず、編集よりもっと前の、撮影前に決定しておくことが大切です。最終的にマスターを何したいのか、熟考しましょう。
  • YouTubeにアップロードしたいと思っているのなら、こちら(YouTubeサポートページ)を熟読。
  • 現在、Blu-rayを作成するのは一苦労すると思います。頑張りましょう。
  • 映画館などの興行用フォーマットで編集したい場合は、こちら(DCIウェブサイト)。冗談です。Firstでは、映画用フォーマットに対応していないので、フルバージョンを購入する必要があります。興味があれば、勉強してみるのもありだと思います。英語のサイトですが。

確認

設定を変更したら確認することをお勧めします。

1:メニューバー『ファイル』をクリック
2:『設定』をクリック
(ショートカットは [Ctrl] + [Shift] + [=])

メニューバーより、『ファイル』をクリック。『設定』をクリック。

3:設定ウィンドウが表示されるので、『フォーマット』タブを選択し
4:『ラスターサイズ:』と『フレームレート』を確認

『設定』ウィンドウが出現するので

まとめ

今回は、真っ先に設定しておきたい『解像度(ラスターサイズ)』と『フレームレート(編集レート)』の設定方法を備忘録としてまとめました。何度も言いますが、Avid Media Composer Firstでは、一度 『解像度(ラスターサイズ)』と『フレームレート(編集レート)』 を決定してしまうと、途中で変更することが出来ません。編集途中で、間違ったフォーマットだと気づくと、大変です。想像したくないです。

実は、『プロジェクトのプロパティ』画面は、上記の方法以外でも、いろいろな状況で出現してくれます。これが出たタイミングでは、必ず一息つき、冷静に考えて設定してください。
※一度設定すると、二度と出てきません。

ということで、これさえ設定してしまえば、あとは感覚で編集しちゃいましょう。何より触ったもん勝ちです。

あ、でも、中間コーデックは決めておいた方がいいかもです。すぐ、まとめます。

追記:中間コーデックまとめてみました。

その他、Media Composer First に関しては、こちら。