Avid Media Comoser 2021.9 登場 新機能は? 確認してみました。

2021年10月2日

Avid Media Comoser 2021.9 登場 新機能は? 確認してみました。

Avid Media Composer のバージョンアップが、約3か月ぶりに、2021年9月30日付で登場していたので、いろいろ確認してみた時の、備忘録。

今回のバージョンアップは、大きな新機能はないみたいです。主に Bug Fix がメインな感じです。

PC側のシステム要件に関して、MacOSからHigh Sierraがついに削除されてしまいました。残念です。できれば、下のOSを切り捨てる前に、『M1』を何とかしてほしかったですが。やはりグラボ周りが大変なのでしょうか。頑張ってください。

変更点

ということで、簡単ですが、変更点を確認してみました。

Avid NEXIS / ISIS エミュレート 通知の変更

サードパーティ製のネットワークストレージを、NEXIS、ISIS エミュレートで使用している方へのメッセージが、変更されたみたいです。

すみません。普段全く使用していない機能で、また、何とか疑似的にでも状況を再現させメッセージをキャプチャしてやろうと思ったのですが、できませんでした。

『設定』→『プロジェクト』→『General』項目の、『Avid NEXIS/ISISをエミュレートするサードパーティのストレージでビン共有を有効にする』に、意図的にチェックを入れ、使用している方は、すぐにピンとくると思います。メッセージ(注意文)が以前より長くなったみたいです。

『Avid NEXIS/ISISをエミュレートするサードパーティのストレージでビン共有を有効にする』

一時期、ビンがサードパーティのストレージで、保存ができないみたいな噂が出回っていたので変更したのでしょうか。

ビンのフレームビューでも色が付く

ビン内で、クリップなどに『Color』を設定している場合、ビンの表示を『テキストビューモード』から『フレームビューモード』へ切り替えた時も、フレームの枠が『Color』で設定している色になりました。地味にわかりやすいかも。

Bin内のコラム『Color』に色を付ける
テキストビューモード
『フレームビューモード』に切り替えても、枠に色が付いて、反映されている。
フレームビューモード

MacOS MCインストール時 再起動不要

Mac環境において、Media Composer インストール後の再起動が不要になったとのことです。まあ、私の場合、『おまじない』として、再起動すると思いますが。

Move Clip Leaves Filler 機能

『Move Clip Leaves Filler』にチェックを入れると、シークエンスにてクリップを上下に移動させたとき、Fillerを含めて移動してくれる機能だそうです。???

メニューバー『タイムライン』の『Move Clip Leaves Filler』項目が追加

ちなみに、シークエンス上で、クリップの上下移動は、これです。

コマンドパレット『編集』タブ、内にクリップを上に移動、下に移動コマンドがあります。

試しに、以下のシークエンスで、クリップ『test』を、2つ上に移動(『クリップを上に移動』コマンドを2回押す)してみると

シークエンス上で、クリップを配置している図

・『Move Clip Leaves Filler』にチェックを入れない(または、以前のバージョン)場合

『Move Clip Leaves Filler』にチェックを入れていない(以前のバージョン)では、test2クリップが問題なく存在した状態が維持される

・『Move Clip Leaves Filler』にチェックを入れた場合

『Move Clip Leaves Filler』にチェックを入れると、フィラーとして置き換わる。
『test2』クリップが、えぐられてしまいました。

こういう事でしょうか。

ビンの列幅(各コラムの横幅)を変更可能に

ビンの各コラムの境目にマウスポインタを合わせ、ドラッグすると幅が自由に変更できるようになりました。便利です。

ちなみに、境目でダブルクリックすると、ちょうどいい幅に自動調整してくれます。Microsoft Excelと同じと言ったらわかりやすいと思います。

コラム幅がマウスのドラッグで調整可能になりました。ダブルクリックで、丁度いい幅に変更してくれます。

Bug Fix

いろいろ、Bugも修正されていました。詳細は、こちら(Avidウェブページ)で、『Media Composer v2021.9 ReadMe』が公開されていますので、ご覧いただければと思います。

UMEのProRes周りの不具合修正、数点行われているようです。ありがとうございます。

まとめ

今回は、Avid Media Composer 2021.9 が公開されていましたので、インストールして試してみました。約3か月ぶりだったので、新機能あるかと思いましたが、意外とBug Fixがメインだったのではないでしょうか。

と、Mac側だとOS『High Sierra』が『Qualified OS』から消えてしまいました。『M1』対応まで、引っ張ってくれると思っていましたが(勝手な願望です)、寂しい感じがします。
ちなみに、High Sierraに2021.9インストールしてみましたが、インストールは、問題なくできました。細かくテストはしていないので、ご利用は、自己責任で。

と、地味に、コラム幅が変更できるのは、ありがたいです。ありがとうございます。